PDFを余白なし印刷する方法をお探しですね。

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PDFを余白なし&原寸大で印刷する方法を分かりやすく解説

PDFや画像を印刷するとき、こんな経験ありませんか?周りに白い余白ができてしまったり、余白をなくそうとしたら画像が拡大されて端が切れてしまったり…。

思い通りのサイズで印刷できなくてイライラすること、結構ありますよね。

特にデザインの見本や図面など、「実際のサイズ(原寸大)」をきっちり守りながら、用紙の端までぴったり印刷したいときは、設定がややこしくて困ってしまいます。

この記事では、PDFを「余白なし」で「原寸大(実際のサイズ)」のまま印刷するための具体的な設定方法を詳しく説明します。

会社にあるレーザープリンターと家のインクジェットプリンターでできることの違いや、どうしても余白が出てしまうときの確実な対処法まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜPDFを余白なし・原寸大で印刷するのが難しいの?

PDFを「余白なし」で「原寸大」に印刷しようとしても上手くいかない一番の理由は、プリンターそのものの構造にあります。

「設定さえ正しくすれば完璧に印刷できるはず」と思いがちですが、実は家庭用でも業務用でも、この2つを完全に両立させるのはかなり難しいんです。

まず、会社でよく使うレーザープリンター(複合機)の場合、構造上どうしても用紙の周りに数ミリの「印刷できない部分(強制余白)」ができてしまいます。

これは、用紙の端ギリギリまでトナー(インクの粉)を乗せると、はみ出したトナーがプリンターの中を汚して、故障や紙詰まりの原因になってしまうからです。

なので、レーザープリンターを使っている時点で、完全なフチなし印刷は基本的にできません。

一方、家庭用に多いインクジェットプリンターには「フチなし印刷」という機能がついている機種が多くあります。

でも、この機能の仕組みは「用紙のサイズよりデータを少しだけ拡大して、はみ出すようにインクを吹き付ける」というものなんです。

つまり、余白をなくす(フチなしにする)と、データが自動的に拡大されてしまうので、本来の目的だった「原寸大(実際のサイズ)」が崩れてしまうんですね。

このように、余白をなくそうとするとサイズが大きくなり、原寸大を守ろうとすると余白ができてしまう…これがプリンターの基本的な仕組みです。

この前提を理解した上で、ソフト側の設定とプリンターの機能をうまく組み合わせて、できるだけ理想に近い仕上がりを目指していくことが大切です。

Adobe Acrobat Readerでの正しい印刷設定

PDFを原寸大で印刷するには、まずPDFを開いているソフト(Adobe Acrobat Readerなど)で、正しい設定をする必要があります。

ここで間違えてしまうと、プリンター側でどんなに細かく調整しても、データ自体が縮小・拡大されて送られてしまうので、思った通りにはなりません。

PDFの印刷画面を開いたら、まず注目すべきは「ページサイズ処理」や「ページサイズと処理」という項目です。

初期設定では「用紙に合わせる」や「特大ページを縮小」といった選択肢になっていることが多いです。

これらは、印刷時に端が切れないように自動的にデータを縮小して余白を作る機能なので、必ず「実際のサイズ」に変更するか、「カスタム倍率」を100%に設定してください。

さらに、同じ印刷画面にある「ページ設定」ボタンを開いて、用紙サイズが実際にセットしている紙のサイズ(A4など)と合っているか確認しましょう。

PDFデータのサイズと用紙サイズが同じで、倍率が100%(実際のサイズ)になっていれば、ソフトからプリンターへ「拡大も縮小もせず、そのままのサイズで印刷してね」という指示が正しく送られます。

ただし、この設定だけで印刷すると、プリンターの「印刷できない部分」の影響を受けて、用紙の端ギリギリにある文字や画像が数ミリほど切れて白く残ってしまいます。

端が切れても大丈夫な場合はこの設定だけでOKですが、端までしっかり色を乗せたい場合は、次に紹介するプリンター側の設定が必要になります。

プリンターでのフチなし設定と「はみ出し量」の調整

インクジェットプリンターを使っている場合、プリンターの設定を工夫することで、「ほぼ原寸大のままフチなし印刷」ができる可能性があります。

PDFソフト側の設定を「実際のサイズ」にした上で、今度はプリンター固有の設定画面を開いて、用紙の端までインクを乗せるための調整を行います。

・PDFの印刷画面から「プロパティ」または「プリンターの詳細設定」をクリック
・「クイック設定」や「基本設定」のタブにある「フチなし全面印刷」にチェックを入れる
・用紙の種類を「普通紙」から「写真用紙」や「光沢紙」などのフチなし対応用紙に変更

この手順でフチなし設定を有効にすると、プリンター側は余白をなくすためにデータを少し拡大しようとします。

ここで重要なのが、「はみ出し量」の調整機能です。

キヤノンやエプソンなどの主要メーカーのプリンターには、フチなし印刷時の拡大率を調整できるスライダーがついていて、この数値を操作することで仕上がりが大きく変わります。

この「はみ出し量」の設定を「最小」にスライドさせてみてください。

はみ出し量を最小にすることで、データの拡大率を極力抑えることができ、ほぼ原寸大に近いサイズ感を保ったままフチなし印刷ができます。

ただし、拡大率を下げるということは、給紙時に少しでも用紙がズレると、端に細い白い余白ができてしまうリスクが高まるということでもあります。

なので、本番の印刷前に必ずテスト印刷をして、ズレや見切れがないか確認することが大切です。

完全な「原寸大・フチなし」を実現する確実な方法

ここまで紹介した設定を使っても、プリンターの仕様によっては「どうしても数ミリ拡大されてしまう」「レーザープリンターだから余白が消せない」という壁にぶつかることがあります。

1ミリの狂いも許されない厳密な「原寸大」と、端まできれいな「完全なフチなし」を絶対に両立させたい場合は、印刷業界のプロも実践している確実な方法を使うのが一番です。

その方法とは、「仕上がりサイズより一回り大きい用紙に原寸大で印刷して、後からカッターで周りの余白を切り落とす」というアナログだけど確実なやり方です。

例えば、A4サイズ(210×297mm)のPDFを原寸大・フチなしで仕上げたい場合、A4用紙に印刷するのではなく、B4やA3、あるいはA4ノビといった大きめの用紙をプリンターにセットします。

そして、PDFの印刷設定で「実際のサイズ(100%)」を指定し、プリンター側では「フチなし設定」を使わずに普通に印刷します。

大きな紙の真ん中にA4サイズのデータがそのままのサイズで印刷されるので、プリンターの強制余白に邪魔されることも、データが勝手に拡大されることもありません。

印刷後に、定規とカッターを使ってデータの輪郭に沿って周りの白い部分を切り落とせば、完璧な「A4原寸大・フチなし」の完成です。

さらにクオリティを高めたい場合は、元のデータを作る段階で、四隅に「トンボ(トリムマーク)」という裁断用の目印をつけて、本来の仕上がりサイズより3ミリほど外側まで背景色や画像を伸ばしておく(塗り足しを作る)のがおすすめです。

これなら、裁断時にカッターの刃が少しズレても白い余白が見えることがなくなり、市販のポスターやチラシみたいな、すごくきれいな仕上がりになります。

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